ロマンス小説を読む日記

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今日の一冊(23)王女が囚われた理由

収監城の公爵と囚われ王女 ~甘美な交換条件~(夢中文庫プランセ)

収監城の公爵と囚われ王女~甘美な交換条件~ (夢中文庫プランセ)

注目ポイント:読了後に読み返すと見えてくるすれ違いっぷり度 ★★★★★

長さ ■■
重さ ■■■
起伏 ■■■
甘さ ■■■■
濃さ ■■■

 

・著者:さえき巴菜

・イラスト:ロジ

・あらすじ:王女クラリサは異母兄である王太子の暗殺未遂事件の際、詳しいことを聞かされないままグラール城に移送される。寒さ厳しい山の中にそびえ立つグラール城は別名「収監城」、罪を犯したりその疑いがある貴人を収監するための城である。

クラリサは城主のアルヴァントと六年ぶりに再会する。幼いころは仲が良かったのに、今の彼は冬空を背にしたグラール城のように冷たく鋭い瞳で彼女を見つめて言い放つ。

「あなたは、わたしの囚人だ」

その言葉は傷ついたクラリサの心をさらにかたくなにさせた。王女とはいえ囚人なのだからと豪華な食事も暖かい衣服も拒否する彼女に、アルヴァントはある提案をする。