今日の一冊(40)心の声が聞こえる不思議な薬
寡黙な騎士団長の淫靡な本能(ティアラ文庫)
注目ポイント:エピローグに思わずニヤリ度 ★★★★★
長さ | ■■■ |
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重さ | ■■■ |
起伏 | ■■ |
甘さ | ■■■■ |
濃さ | ■■■■ |
・著者:蒼磨奏
・イラスト:芦原モカ
・あらすじ:侯爵令嬢のアイリーンは国王の薦めで騎士団長のオルキスと婚約した。生真面目だが愛想のない彼は、話をしても言葉少なで何を考えているのかわからない。
ところが舞踏会でオルキスと踊ったアイリーンの耳に彼の甘い言葉が次々と飛び込んでくる。その声はたしかにオルキスのものなのだが、目の前の彼がしゃべった様子はないし、アイリーン以外の人にも聞こえていないらしい。どうやらオルキスが心の内で考えていることがアイリーンにだけ声として聞こえているようだ。
不思議な現象に戸惑うアイリーンは、旅の吟遊詩人からもらった丸薬をその日の朝に飲んだことを思い出した。