今日の一冊(97)「従僕クラブ」計画の行方
従僕と伯爵と私(ラズベリーブックス)
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・著者:ヴァレリー・ボウマン
・訳者:旦紀子
・あらすじ:伯爵のルーカスは財産や爵位目当てに近づいてくる貴族の娘とその母たちにうんざりしていた。彼は自分自身を愛してくれる誠実な女性を探すため、使用人に扮してパーティに潜り込む「従僕クラブ」という計画を友人三人と立てる。
従僕として働くルーカスが興味を持ったのは男爵令嬢のフランシス。彼女は結婚にも財産にも興味がなく、貧しい人々が不利になる法律に反対するための活動に夢中になっていた。
彼とフランシスは熱烈な恋に落ちるが、彼女が好きになったのはあくまで従僕のルーカス。ルーカスは自分が伯爵だとどうやって打ち明けるかを悩む。
・注目ポイント:ヒロインの型破り度★★★★
ヒーローの親友がナイスガイ度★★★★★
他の貴族の娘たちとまったく違う価値観を持ち、自分の信念に従って行動するヒロインが爽快で、ヒーローが惹かれたのもうなずける。ヒーローとヒロインが決別しそうになった時、助けに入る親友のベルも頼もしくて魅力的。