今日の一冊(99)「氷の令嬢」が見つけた本当の愛情
誠実な没落貴族は氷の令嬢との契約結婚を受け入れる(こはく文庫)
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・著者:黒田美優
・イラスト:まりきち
・あらすじ:大富豪の娘アメルは、近づいてくる男性たちを冷たくあしらっているために陰で「氷の令嬢」と呼ばれていた。兄には結婚を急かされているが、アメル自身は両親の仲が悪かったこともあり結婚に気が進まない。兄から見合いを押し付けられそうになったアメルは、形だけの結婚を受け入れてくれる相手を探すために貴族のパーティに出席する。
パーティでアメルはヴァン・スチュワートという伯爵に声をかけられる。アメルはヴァンと話すうちに彼の朴訥な人柄に惹かれる。素性を調べたところ、ヴァンは経営する会社の資金繰りに困っており、資産家の娘であるアメルとの結婚を望んでいるらしい。うってつけの結婚相手を見つけたアメルはヴァンに契約結婚を持ちかける。
・注目ポイント:ヒーローの苦労人度★★★★★
物語の穏やか度★★★★★
起伏が小さく穏やかに進む物語。契約結婚から本当に心が通い合った夫婦になるという王道のテーマがコンパクトに語られている。