今日の一冊（50）深く傷ついた彼女を救うのは

知略の騎士と溺愛される若奥様（ガブリエラ文庫）

注目ポイント：ヒーローと悪役の知恵比べ度 ★★★★★

長さ	■■■
重さ	■■■■
起伏	■■■
甘さ	■■■■
濃さ	■■■■

・著者：山野辺りり

・イラスト：旭炬

・あらすじ：子爵令嬢のマリアンジュは五か月前に馬車の事故で家族を失い、自分も両足に大けがを負って、今では一日のほとんどをベッドの上で過ごしていた。本当は再び歩けるようになるための訓練をしなければならないのだが、世話をしてくれる叔父夫婦からは体のためにはまだ早いと反対されていた。

ある日幼なじみのクリストフが事故後初めてマリアンジュの元を訪れ、唐突に結婚を申し込んできた。冗談だと思ったマリアンジュは断るが、その晩部屋に忍び込んできた何者かに襲われて不安になり、クリストフの申し出を受け入れて彼の屋敷へ身を寄せる。

今日の一冊（49）「吸血鬼」の花嫁

公爵様の噛み痕（ティアラ文庫）

注目ポイント：ヒーローはちょっと意地悪度 ★★★★☆

長さ	■■■■
重さ	■■■
起伏	■■■
甘さ	■■■■
濃さ	■■■■

・著者：蒼磨奏

・イラスト：小路龍流

・あらすじ：大地主の娘イリーナは会ったことがない公爵のマクシミリアンから結婚を申し込まれた。彼は生活ぶりが謎に包まれており、その赤い瞳と相まって吸血鬼ドラキュラ公と呼ばれている。

なぜ公爵はただの地主の娘である私と結婚しようと思ったのだろう？――吸血鬼は若い娘の血を欲しがるというから、きっとそのために違いない！　怖がりのイリーナは噂を信じて恐怖に震え上がった。

結婚式のあと二人きりになったイリーナは吸血鬼の噂の真偽をおそるおそるマクシミリアンに尋ねる。彼はにっこりと微笑んで噂の通り自分は吸血鬼だと認め、今から彼女の血を吸うと告げた。

今日の一冊（48）国の危機に立ち向かう妹姫

身代わり姫と緋竜王の蜜謀 ～男装は執着の愛で乱される～（TLスイートノベル）

注目ポイント：王族として頑張るヒロインの芯の強さ度 ★★★★★

長さ	■■■
重さ	■■■
起伏	■■■
甘さ	■■■■
濃さ	■■■■

・著者：華藤りえ

・イラスト：森原八鹿

・あらすじ：ルドヴィカは双子の兄である国王フランツと共に、諸国の王が集まる式典に向かっていた。その旅の途中、隣国の王の名で贈られたワインを飲んだフランツが毒に当たり臥せってしまう。

このまま式典を欠席すれば国の外交に悪影響が出るだろう。そこでフランツに瓜二つのルドヴィカが変装して身代わりを務めることになったが、彼女の変装を見破った者が一人だけいた。それは隣国の王ヴィルヘルム。兄が飲んだワインは彼の名で贈られたものだった。

今日の一冊（47）偽装恋人と料理レッスン

S系厨房男子に餌付け調教されました（蜜夢文庫）

注目ポイント：ヒロインの料理下手はなかなかのもの度 ★★★★★

長さ	■■■
重さ	■■
起伏	■■
甘さ	■■■■
濃さ	■■■

・著者：水城のあ

・イラスト：蜂不二子

・あらすじ：会社員の美紗はひとり暮らしを始めたばかり。今まで親まかせだったため料理が下手なのが悩みで、SNSで人気のアカウント「ケイ」の料理の写真を眺めては憧れを募らせていた。

そんなある日、美紗は同じ会社の圭輔が「ケイ」であることを偶然知る。「ケイ」のことを会社の人たちには秘密にしておく代わりに料理を教わることになる。――なぜか恋人のふりをするという条件付きで。

今日の一冊（46）「影なし姫」を護る騎士

護衛の騎士は菫の姫を恋に染める（夢中文庫プランセ）

注目ポイント：「影なし姫」は恋をして強くなった度 ★★★★

長さ	■■
重さ	■■
起伏	■■■
甘さ	■■■
濃さ	■■■

・著者：永久めぐる

・イラスト：弓槻みあ

・あらすじ：アリーチェは幼い時にある事件で両親を失い、今は従兄である国王の庇護の下でひっそりと暮らしている。人付き合いが苦手で社交の場にもあまり顔を出さないため「影なし姫」と呼ばれていた。

ある日、アリーチェは図書館に向かう道で知らない男たちから声を掛けられる。危険を感じて逃げようとした彼女を助けたのは近衛騎士のダリオだった。初めて会ったはずなのにやたらと距離が近く、彼女を翻弄するようなことばかり言ってくるダリオにアリーチェは苦手意識を持つ。

後日国王に呼び出されたアリーチェは、自分専属の護衛としてダリオが選ばれたことを聞いて戸惑う。

今日の一冊（45）コンプレックスを抱えるヒロイン

眼鏡上司にとことん調教されました。 ～愛されアラサー女子は夜に啼く～（オパール文庫）

注目ポイント：ヒロインの体力が心配なのでヒーローは手加減してあげてほしい度 ★★★★★

長さ	■■■
重さ	■■■■
起伏	■■
甘さ	■■■■
濃さ	■■■■■

・著者：佐々千尋

・イラスト：なま

・あらすじ：会社員の美羽子は後輩の披露宴の最中、主任の斗真に話しかけられる。いつも冷静で几帳面な斗真は真面目で仕事もできるが、元恋人から「キチク野郎」と派手になじられている姿を社員たちに目撃されていた。

彼は酒に酔ったのか、美羽子に自分の性癖についての悩みを話し始める。きわどい内容に慌てた美羽子は席を変えて相談を聞くことにしたが、話の中で他人には絶対に秘密にしておきたいコンプレックスについて口を滑らせてしまう。

今日の一冊（44）結婚式の日に捨てられた花嫁

見捨てられた花嫁は騎士公爵様に愛されました（ガブリエラ文庫）

注目ポイント：ヒーローの祖母が怖すぎる度 ★★★★★★★

長さ	■■■
重さ	■■■■
起伏	■■■■
甘さ	■■■
濃さ	■■■

・著者：御堂志生

・イラスト：緒花

・あらすじ：伯爵令嬢のユージェニーはデビュッタントの時に出会った公爵のネイサンに憧れていたが、彼の異母弟から求婚されたことで恋をあきらめる。ところが結婚式当日に花婿はユージェニーを裏切って逃げ出してしまう。このままでは両家の名前に傷がつくと考えたネイサンは、ユージェニーと弟との結婚は最初からなかったものとした上で自分が彼女と結婚すると申し出た。

実はネイサンも以前からユージェニーを想っていたが、弟がついた嘘にだまされ、すでに彼女は弟と結ばれていると思い込んでいた。さらにネイサンの祖母からもふしだらな女となじられたユージェニーは深く傷ついて離宮に閉じこもる。