ロマンス小説を読む日記

翻訳ロマンスやティーンズラブなどの女性向けロマンス小説をひたすら紹介しています

今日の一冊(7)眼鏡は鎧

死神伯爵と不機嫌な花嫁(ガブリエラ文庫)

死神伯爵と不機嫌な花嫁 (ガブリエラ文庫)

注目ポイント:十代の二人が信頼する人を得て成長していく姿が初々しい度 ★★★☆☆

長さ ■■■■
重さ ■■■
起伏 ■■■
甘さ ■■
濃さ ■■

 

・著者:白石まと

・イラスト:shri

・あらすじ:「美しさを隠しなさい」「いつかきっと、本当の姿で向き合える人と出逢えるわ――」

アリスティナは母の遺言に従って髪を染めて前髪で顔を隠し、常に眼鏡をかけている。それは姉の嫉妬から自分を守る鎧だった。

アリスティナは《死神》と呼ばれる伯爵・フェルナンに嫁ぐことになるが、実際の彼はそう呼ばれることに傷ついて屋敷に篭っている青年だった。時には衝突しながらも信頼と愛をゆっくりと育てていく二人。フェルナンは妻のアリスティナをお披露目するために、それまで避けていた社交界へ出る決心をする。

眼鏡という鎧をはずし、外見も内面も磨いたアリスティナの美しさに夜会の招待客の誰もが感嘆したが、彼女の姉だけはアリスティナを怒りに満ちた目で見つめていた。