ロマンス小説を読む日記

翻訳ロマンスやティーンズラブなどの女性向けロマンス小説をひたすら紹介しています

今日の一冊(26)残酷な運命に翻弄されるヒロイン

初恋の爪痕(ソーニャ文庫)

初恋の爪痕 (ソーニャ文庫)

注目ポイント:本当にハッピーエンドになるの?と心配になってくる度 ★★★★★

長さ ■■■■
重さ ■■■■■
起伏 ■■■
甘さ
濃さ ■■■■

 

・著者:藤波ちなこ

・イラスト:北沢きょう

・あらすじ:ユリアネは画家の父を早くに亡くし、母は生活のために遠く離れた侯爵邸で働いている。一年に一回だけ母と会えるのを楽しみにしてユリアネは暮らしていた。

六歳の誕生日、ユリアネは母に会うため侯爵邸へ向かい、そこで黒髪の少年と会う。少年は彼女と同じように母と離れて暮らしているという。お互いの寂しさを分け合った二人は一年後の再会を約束して別れる。別れ際、少年は自分のしている指輪をユリアネに渡した。

翌年ユリアネの母が病に伏したため面会は中止となり、少年との再会はかなわなかったが、ユリアネは彼との思い出と指輪を大切にしていた。そんな彼女の初恋は、少年が侯爵の子息であり、ユリアネの母が侯爵の愛人として囲われているという事実によって打ち砕かれることになる。