今日の一冊(57)あの夜の真実を探して
軍服の衝動(ソーニャ文庫)
注目ポイント:「軍服」シリーズ三部作の二作目。前作のヒロインとの対比が鮮やか度 ★★★★☆
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重さ | ■■■ |
起伏 | ■■■ |
甘さ | ■■■■ |
濃さ | ■■■■ |
・著者:富樫聖夜
・イラスト:涼河マコト
・あらすじ:名門貴族の令嬢エルザは夜会で出されたワインに薬を盛られ、前後不覚になったところを不埒な貴族の男に襲われそうになった。窮地に陥ったエルザを一人の男性が助け出してくれたが、お礼を言いたくても薬のせいで意識が朦朧としていたために「彼」の顔も名前も思い出せない。それなのに毎晩のように「彼」に抱かれる妙に生々しい夢を見るため、実際に「彼」と何かあったのではないかとエルザは疑う。
エルザは事件の夜に本当は何があったかを知るため、顔見知りの准将・フェリクスの協力を得て「彼」を本格的に探しはじめる。
今日の一冊(56)望まぬ結婚のその前に
軍服の渇愛(ソーニャ文庫)
注目ポイント:「軍服」シリーズ三部作の一作目。媚薬に記憶喪失にと盛りだくさん度 ★★★★★
長さ | ■■■ |
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重さ | ■■■■ |
起伏 | ■■■■ |
甘さ | ■■■■ |
濃さ | ■■■■ |
・著者:富樫聖夜
・イラスト:涼河マコト
・あらすじ:伯爵令嬢のエルティシアはエリート軍人のグレイシスにずっと想いを寄せているが、彼はエルティシアを子供扱いして彼女の気持ちに気づいてくれない。その上グレイシスに憧れている貴族令嬢は数多く、最近では彼の元婚約者も復縁を迫っているらしい。やきもきするエルティシアに女好きで悪名高い貴族からの縁談が舞い込む。
望まぬ結婚をするなら、せめてその前にグレイシスに愛してほしいと願ったエルティシアは彼の部屋をひとり訪れるが、そこで目にしたものは媚薬を盛られて苦しむグレイシスの姿だった。
今日の一冊(55)十二年ぶりの再会
過去からのラブレター(ハーレクイン文庫)
注目ポイント:賢く繊細な甥っ子がキーパーソン度 ★★★☆☆
長さ | ■■■ |
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重さ | ■■■■ |
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甘さ | ■ |
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・著者:レベッカ・ウインターズ
・訳者:結城玲子
・あらすじ:レイチェルは船旅の途中で知り合ったトリスと熱烈な恋に落ちて結ばれる。二人は再会を誓って船を降りたが、その後彼から連絡が来ることはなかった――
それから十二年。娘と暮らすレイチェルの元に、トリスからの電話がかかってくる。彼がレイチェルに連絡できなかったのは、事故で負ったケガのために船に乗っていた時の記憶を失ってしまったからだという。レイチェルは船で何があったか知りたいという彼と十二年ぶりに会うことになる。
今日の一冊(54)本当の名前を呼んでくれる人
嫁き遅れの奥様は古城で王子に溺愛される(ガブリエラ文庫)
注目ポイント:身代わりものだけどハラハラせずのんびり穏やか度 ★★★★☆
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重さ | ■■ |
起伏 | ■■ |
甘さ | ■■■■ |
濃さ | ■■■ |
・著者:見月ゆりこ
・イラスト:ウエハラ蜂
・あらすじ:貧乏な伯爵家の娘アマーリエは姉のエレオノーラが駆け落ちしたのを周囲に隠すため、姉のふりをして暮らしている。アマーリエたちが暮らす国では二十五歳のエレオノーラ――本当は十八歳のアマーリエなのだが――は結婚適齢期が過ぎたものとされていた。
そんなエレオノーラに縁談が舞い込んでくる。相手は第三王子のユリウス。持参金は不要、むしろ伯爵家を金銭的に援助してくれるという願ってもいない条件だ。アマーリエはあまりにうまい話だと訝しがりながらもエレオノーラとして縁談を受け入れ、ユリウスが住む山奥の古城へと向かった。
今日の一冊(53)嘘でもいいからそばにいて
裏切りの騎士は愛を乞う(ソーニャ文庫)
注目ポイント:この重さはさすがソーニャ文庫度 ★★★★★
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起伏 | ■■■■ |
甘さ | ■■ |
濃さ | ■■■ |
・著者:春日部こみと
・イラスト:岩崎陽子
・あらすじ:王女サラは異母姉から執拗に虐められているため「憐れ姫」と揶揄されていた。ある日、姉の取り巻きから襲われそうになったところをケヴィンという青年に助け出される。彼は闘技会で優勝した褒美として騎士の地位を与えられ、サラの護衛になった。
ケヴィンは城内に味方のいないサラにとって初めて現れた信頼できる人物だった。彼とずっと一緒にいたいと願うサラだったが、他国との政略結婚が決まったことでその望みは絶たれる。
今日の一冊(52)赤い糸に捕まえられて
赤い糸からはじまる幸せ婚! ~騎士団長は運命の花嫁を離さない~(ティアラ文庫)
注目ポイント:昼と夜のヒーローのギャップがすごい度 ★★★★★
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重さ | ■ |
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濃さ | ■■■■ |
・著者:月神サキ
・イラスト:坂本あきら
・あらすじ:占い師のジュリアの店に近衛騎士団長のレオナルドが恋愛運を占ってほしいとやってきた。ところがジュリアの顔を見た途端にプロポーズ。レオナルドは彼女こそ「赤い糸に定められた運命の相手」だと言うのだ。
彼の家系の男子は代々『運命の赤い糸』が見えるため、彼もずっと運命の相手を探しており、それがジュリアだったと話す。レオナルドの話が信じられないジュリアは求婚を断って店から追い出すが、翌日も彼はジュリアの元を訪ねてきた。
今日の一冊(51)お隣さんに一目惚れ
トナメン!! ~となりに住んでいるサラリーマンがダメなイケメンだと思ったら……!?~(オパール文庫)
注目ポイント:ヒロインのうきうき一人暮らし度 ★★★★☆
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・著者:里崎雅
・イラスト:葉月夏加
・あらすじ:会社員の萌は昔ながらの商店街近くの古いアパートで一人暮らしを始める。隣の部屋に住む慎司に一目惚れした萌は、彼の部屋から時折聞こえてくる生活音に今何しているのかなと想像をふくらませていた。
ところがある晩、慎司の部屋から女性の喘ぎ声らしきものが聞こえてきた。声が聞こえたのはその夜だけだったが、憧れていた慎司に彼女がいると思った萌はがっかりする。
それからしばらく経った夜、今度は隣から壁を叩く音と苦しそうなうめき声が聞こえてきた。慎司に何かあったのではと心配になった萌は彼の部屋のチャイムを鳴らす。