今日の一冊(81)『吸血姫』と『亡霊騎士』の奇妙な結婚生活
亡霊騎士と壁越しの愛を(夢中文庫プランセ)
注目ポイント:キャラクターの設定がユニーク度 ★★★★★
いわゆる「残念なイケメン」度★★★★★
照れまくる二人を見ているとこちらまで照れてきて、脇役が放つ「心臓が痒い」の台詞に大きく頷いてしまう。音楽と手紙による「会話」は機知に富んでいて楽しい。
長さ | ■■■ |
---|---|
重さ | ■■■ |
起伏 | ■■■ |
甘さ | ■■■■■ |
濃さ | ■■■ |
・著者:八巻にのは
・イラスト:小禄
・あらすじ:魔法使いを多く輩出している国、ヘイム。この国の王女ミシェルは幼いころ受けた呪いのため日光に当たることができず、城の地下の部屋でひっそりと暮らしていた。ついたあだ名が『吸血姫』。ミシェル本人は人との交流が苦手で、部屋にこもって大好きな読書と音楽に浸って過ごす生活が性に合っていたのでまったく気にしていなかった。
そんなミシェルに父は『亡霊騎士』という二つ名を持つ魔法騎士ガウスとの縁談を勧めてきた。『結婚しても会話も接触もしなくてよい』という条件だったため、ミシェルは大喜びでガウスと結婚する。
ガウスの屋敷で暮らし始めたミシェルは、隣の部屋から壁越しに音楽が聞こえてくることに気づく。
―――
一風変わったヒーローがお得意の作家さんです。