ロマンス小説を読む日記

翻訳ロマンスやティーンズラブなどの女性向けロマンス小説をひたすら紹介しています

今日の一冊(28)形だけの結婚、真実の恋

雷鳴の夜(ハーレクイン・イマージュ)

雷鳴の夜 (ハーレクイン・イマージュ)

注目ポイント:ヒロインの父の恐ろしさにこちらまで震え上がる度 ★★★★★

長さ ■■■■
重さ ■■■■
起伏 ■■■
甘さ ■■
濃さ ■■■

 

・著者:ジェシカ・スティー

・訳:愛甲玲

・あらすじ:フェリックスは会議に出席するため赴いたスイスで、夫のネーサンと八年ぶりに再会した。
八年前、十八歳のフェリックスは横暴な父にうんざりしながら過ごしていた。家を出ようにもお金も仕事もない。そんな時に父から聞かされたのが祖父の遺言だった。
遺言によれば、フェリックスは二十五歳まで祖父の遺産を相続できないが、もしその前に結婚した場合は遺産の十パーセントをすぐに受け取ることができるという。
父はフェリックスがすぐに遺産を手にできるように、形だけの結婚をしてはどうかと提案する。普段はひどく強欲で自分勝手な父がなぜ娘のためにそこまでするのかフェリックスは怪しんだが、まとまったお金があれば家を出て父の支配から抜け出せると考え、父が探してきたネーサンという男性と結婚することを決めた。しかしこの結婚には父の狡猾な罠が仕掛けてあった。