今日の一冊(20)「人形姫」と呼ばれた公女
人形姫の政略結婚 ~傭兵公の溺愛に蕩かされ~(蜜姫文庫チュチュ)
注目ポイント:兄の冷酷非道っぷりとそれをしのぐヒーローの包容力がすごすぎる度 ★★★★★
長さ | ■■■ |
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重さ | ■■■■ |
起伏 | ■■■ |
甘さ | ■■■ |
濃さ | ■■■■ |
・著者:華藤りえ
・イラスト:不破希海
・あらすじ:ヴィシェリエ公女レナータは何をするにも無表情、無感情で「人形姫」と呼ばれている。
彼女は国の和平のために政略結婚を2回しているが、2回とも婚姻が成立した直後に夫を殺され、嫁いだ国はヴィシェリエのものとなった。すべては公主である兄の企みで、和平を結ぶと見せかけて相手の国にに攻め込む策略だった。
レナータは自分が兄の手駒でしかないことを思い知り、自分の意志や感情を失くして、兄の命令だけを聞く人形のように日々を過ごすようになった。
3度目の政略結婚で彼女はリグリア公国に嫁ぐ。公主のアレッシオとその一族から思いがけず温かく迎え入れられ、レナータの心に喜びが灯るが、彼を愛してもすぐまた兄に壊されてしまうだろうと思うと心を開くことができない。